白髪染めをはじめてからこんなことはありませんか?
- ボリュームが減った気がする
- 頭皮がかゆい・痛いことがある
- 髪がうねる・縮れ毛が増えた
- 髪がパサつく・ツヤがない
その原因は、2剤式の白髪染めかも
知っていましたか?
セルフの2剤式ヘアカラーがどれだけ髪や頭皮を痛めつけているのかを…
2剤式の白髪染めとは
ドラッグストアなどで買えるヘアカラー(白髪染め)は、「2剤式」といって、1剤と2剤を混ぜ合わせて化学反応を起こすことによって髪を染めています。
最近はワンプッシュで自動的に1剤と2剤が混ざって出てくるタイプもあり、人気を集めているようです。
ちなみに、美容室でおこなう白髪染めも2剤式。1剤と2剤の配合は美容師さんが髪質に合わせて行っています。
使う薬剤の種類はセルフ用も美容室用も変わりませんが、セルフ用のヘアカラーは、どんな髪質の人でも染まりやすいように薬剤が強い(濃い)傾向があります。
実は危険な2剤式
2剤式のヘアカラーはセルフで染めてもキレイに色が入るので便利なのですが、使われている薬剤は髪にも頭皮にも毒といっても過言ではありません。
発がん性や死亡例も
1剤に入っている「パラフェニレンジアミン(ジアミン)」は、発色も色の入りもとても優れているので、ヘアカラーには欠かせません。
しかし、繰り返し肌に付くことでアレルギーを引き起こす強い薬品でもあり、最初は頭皮がピリッとする程度でも、繰り返すと徐々にかゆみや痛みが重症化することがあります。アナフィラキシーショックによる死亡例もあり、EUや北欧では発がん性があるとして使用禁止になっています。
パラフェニレンジアミンは、日本でも毒物および劇物取締法により劇物に指定されています。
ブリーチで髪も頭皮もボロボロに
また、2剤に入っている「過酸化水素水(理科の実験で酸素を作るために使ったアレです)」は、衣料用や工業用にも使われる漂白・殺菌剤。
白髪染めは、黒い毛も含めて均一に染めるためにブリーチしながら毛に色を入れますが、そのブリーチに使われているのが過酸化水素水とアンモニアなどのアルカリ剤。
ブリーチが髪や頭皮に大きなダメージを与えることは説明するまでもないでしょう。
薄毛や縮れ毛の原因にも
このように、2剤式のヘアカラーに使われている薬剤は、髪はもちろん頭皮にも大きな負担をかけています。
髪を作り出す毛母細胞は毛穴の奥で働いていますが、強い薬品に曝されると当然弱り、生える髪が細くなったり、抜け毛が増えたりするようになります。
頭皮が弱ると毛穴の形がいびつになり、縮れ毛やうねりも増えます。
頭皮のダメージ簡単チェック
髪が傷んでいるかどうかは、見た目や触った感触でわかりますが、頭皮の傷みも簡単にチェックできます。}
頭皮がダメージを受けているかどうかは、「色」でわかるんです。
頭皮は青白いのが健康な状態。肌色や赤みがかっていたら危険信号です。鏡で確認してみてくださいね。
使い続けるとどうなる?
2剤式の白髪染めを使い続けるリスクは、先にもあげたパラフェニレンジアミンによるジアミンアレルギーが一番怖いです。
ジアミンアレルギーは、いまは大丈夫でも2剤式の白髪染めを繰り返すことによって、発症する可能性がどんどん上がっていきます。もちろんアレルギーを発症せずに済む場合もありますが、頭皮にとっては悪影響しかありません。
頭皮は、髪の毛を生んで育てる“畑”のようなもの。畑が荒れると髪が生えなくなり、ハリがある髪の毛が育たなくなります。
グレイヘアはまだ早い?
2剤式のヘアカラーを使い続けるのは安全面からもおすすめできません。でも、白髪染めをやめてグレイヘアにするのはまだ早いという人が多いのではないでしょうか。
では、どうすればいいのか。
①美容院で染める
同じ2剤式でも、自宅で染めるよりは美容院で染めてもらうほうが、薬剤の調整の幅も広く、薬剤が頭皮に付く量も少ないでしょう。とはいえ、美容師さんのウデにかなり左右されます。
また、ヘナという植物の粉で染める方法を取り入れている美容院もあるので、トライしてみてもいいかもしれません。
②ヘアカラートリートメントで染める
ここ数年でユーザーが増加しているのがヘアカラートリートメント。ジアミン系の色素や過酸化水素水のような強い薬剤を使っていないので、髪や頭皮にやさしい白髪染めを探している人に人気です。自宅でシャワーついでに使える手軽さも魅力。
市場の拡大に伴って、これまで2剤式のヘアカラーを作ってこなかった花王やPOLAなどの大手メーカーも、ヘアカラートリートメントの開発・販売を始めています。
カラートリートメントの失敗しない選び方
いくら髪や頭皮にやさしくても、染まりや色持ちが悪ければ使えません。
ヘアカラートリートメントはさまざまなメーカーが作っており、自力で選ぶのはなかなか大変。
白髪染め・カラートリートメントの総合サイト「リカラ」は、実際に商品を使って、染まり方や色の抜け具合を写真付きでレポートしているので、商品の実力がよくわかります。