市販の白髪染めを使うと、髪がバサバサになり、さわり心地もギシギシする、という方は多いのではないでしょうか。
ツヤもなく、さわり心地が悪い髪になってしまうのは、女性としては悲しいもの。
ここでは、髪が傷む原因と、それを回避する「ヘアカラートリートメント」の紹介をします。
髪の毛の構造を簡単に
まずは簡単に、髪の毛の構造を見てみましょう。
髪の毛は3層構造になっており、中心にメデュラ、そのまわりにコルテックス、一番外側にキューティクルがあります。
髪の毛の色は、コルテックスが何色かで決まります。
黒髪ならコルテックスが黒色、白髪ならコルテックスの色が透明ということ。
髪のツヤや手触りを決めるキューティクル
髪の色はコルテックスで決まり、髪のツヤや手触りはキューティクルで決まります。
キューティクルは、うろこのような形で、無色透明。それが何枚も重なって髪の内部を外敵から守っています。
「キューティクルを整える」という言葉をシャンプーやコンディショナーのCMでよく耳にしますが、うろこ状のキューティクルの一枚一枚がピッタリ重なり、コルテックスに密着しているのが、キューティクルが整った状態です。
2剤式の白髪染めはキューティクルを開いて染める
一般的な2剤式の白髪染めは、髪の内部(コルテックス)に染料を入れるために、アルカリ剤でキューティクルを開いてしまいます。
髪の内部を染めるので色持ちは良くなりますが、キューティクルへのダメージはかなり大きく、結果としてバサバサの傷んだ髪になりやすいのが難点。
個人差はありますが、一度ならダメージは修復できる程度ですが、2度、3度と染めた髪は、もう修復は不可能。
高価なトリートメントやコンディショナーを使っても修復はできないので、その部分は切るしかありません。
キューティクルを整えるカラートリートメント
ここ数年、髪にダメージを与えたくない人が使い始めているのが、ヘアカラートリートメントです。
ヘアカラートリートメントは、キューティクルの外側をコーティングするように染料を塗るので、キューティクルは閉じて整いやすく、髪を痛めません。
使い方は、シャンプーのあとにトリートメント代わりとして使うだけ。
2剤式の白髪染めように1回で色が完璧には入らないので繰り返し使う必要があることと、500~600円で買える白髪染めに比べると、コストがかかるのが弱点でしょうか。
色の入りは2剤式、髪へのやさしさはヘアカラートリートメント
2剤式の白髪染め(ヘアカラー)
ドラッグストアで手に入るヘアカラー
ヘアカラートリートメント
髪にツヤやコシも。通販がメイン
2剤式の白髪染めとヘアカラートリートメント。
どちらがよいかは、その人のライフスタイルで変わってきます。
友人や知人と会う前だけ、数ヶ月に1回染める程度、といった人なら2剤式の白髪染めがいいでしょう。
1回でしっかり色が入りますし、カラーバリエーションも豊富です。
染める頻度が低ければ、それほど髪の痛みも気にならないかもしれません。
自己流では塗りムラが出るという場合は、最近増えているヘアカラー専門店を利用するのもおすすめです。
髪にダメージを与えたくない人はカラートリートメントを使ってください。
色の入り方や色持ちはやや劣りますが、そもそもトリートメント代わりに繰り返して使うものなので、色が落ちる前に色が上書きで入ります。
また、2剤式のヘアカラーに入っている頭皮のかぶれやアレルギー反応の原因になるジアミンという酸化染料が入っていないので、頭皮や肌にやさしいのもうれしいポイントです。